突然ですが読書の悩み、抱えていませんか?
「気づいたらスマホをいじってしまう」
「仕事が忙しくて読書の時間が取れない」
「なかなか1冊を読み切れない」
この記事を読んでいるあなたは少なからず読書に関心があり、欲を言えば「もっと効率的に読書できる方法を知りたい」と思っているでしょう。
そして、これまでにも読書術の本や記事を読んだことのある方もいるのではないでしょうか。
そこでみなさんが思ったであろうことは、
「あれ、具体的な読書法教えてくれないじゃん」
「か、堅い…気づいたら自己啓発的な内容になってるけど??」
分かります!僕自身、これまで読書術の本を20冊以上、読んできました。
読書系インフルエンサーの方が発信する読書法の資料を、いくつも見てきました。
しかし、そのほとんどが「読書のメリット」や「ビジネスに役立つ方法」ばかりで、純粋に読書を楽しみながらメリットを最大化する方法は、書かれていませんでした。
Amazonで読書法の人気ランキングを見ても、「速読」だったり「教養としての読書」だったりと読書が娯楽としての側面を失い、いかに効率的に読書をするかという点に重きを置かれている気がしてなりません。
もちろん、ビジネスに活かしたり、学習としての読書に焦点を当てたりする場合は「楽しむ」というよりは、「学ぶ」姿勢での読書を推奨します。
どちらが良い悪いということではありません。
ただし、読書が苦手な方や初心者の方にとっては特に、読書のイメージとして学びの側面が先行してしまい、ハードルが上がってしまったり、純粋に楽しめず挫折してしまったりするのも事実です。
僕は勉強が嫌いです。だけど、読書は好きです。
「読書はこんなにも楽しいものなんだぞ」ということを少しでもみなさんに知っていただきたい。
そこで今回は、娯楽として読書を楽しみながら、効果を余すことなく得られる読書法を伝えていきます。
まず初めに筆者の僕について
この読書法を発見するまでの僕は、
・読んだ本の内容を数日で忘れてしまう(あれ、自分ボケた?)
・集中力が続かず、すぐに別のことを始めてしまう(1ページごとに離脱)
・感想を書こうと意気込むも小学生レベルの感想しか書けず、そっと消した
など、すべてが思いどおりにいかず、一時は読書が憂鬱になっていました。
しかし、この読書法を見つけたことによって
・本から得られた知識や心に残った内容が定着するようになった
・どんな内容の本でも、ある程度最後まで読めるようになった
・読書の感想・書評を褒めてもらえたり、共感してもらえたりすることが増えた
どうですか?ちょっと試してみたくなりませんか?
以前よりも明らかに読書を楽しめるようになり、それだけでなく文章力や思考力、ビジネススキルなども身につくようになりました。
この読書法を学ぶことで読書のメリットを最大限に引き出しながら、今よりもさらに読書を楽しめるようになります。
今回の内容は、
・1000冊以上の本を読み、内容を実践してきた経験
・一人ひとりに合わせた50人以上への選書経験
・読書系インフルエンサーとしての活動経験
をフルに活用したかなり本質的なものとなっています。
こんな人におすすめ
・読書は好きだけど、内容がほとんど頭に入らず時間を無駄にしている気がする人
・1回で読みきれず、内容を忘れたり途中で挫折したりしてしまう人
・読みたい作品数に読書スピードが追いつかない人
読書初心者から、上級者の方まで楽しみながら学べる内容となっております。
前置きが長くなりましたが、それでは早速読書術を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
①自分と好みの合う読書アカウントをフォローする
働いていて時間に余裕がないと、なかなか書店に足を運ぶ機会ってないですよね。
僕、最近思うんですよ。
「あれ、意識しないと本に触れたり読んだりする機会って全然なくない?」
世の中、1年に1冊も読書をしない人の方が多いのではないでしょうか。
そこで僕がおすすめするのは、好みの読書アカウントを見つけてとりあえずフォローしておくことです。
そうすることで、忙しい時にもとりあえず本の世界に触れられて「気になる本」が自然と流れてくる環境を作れます。
それはまあ、僕のアカウントをフォローしていただけたら嬉しいですけど、世の中には素晴らしい読書アカウントがたくさんあります。
自分好みのアカウントを見つけ、常に本の世界に触れられるようにしてみてください。
②読む前の下準備が大事
例えば、あなたが書店に行ったとします。
そのとき気になっていることや気分によって、手に取る本が毎回変わるのではないでしょうか。
仕事に熱中したいときは仕事に役立つ知識を求めるかもしれないし、子育てに悩んでいるときは子育ての問題に役立つ本を読みたくなるかもしれません。
読みたい本を選ぶことは、自分の「気になる」を探す作業です。
まずは、書店に行って自分の心と向き合い、今自分が必要としているものを認識することが重要です。
「本屋を適当にぶらぶらして、感覚で何冊か購入するんですよね。そのとき買うべき本が光って見えます」
という話を聞いたことがあるかもしれません。(小説家の方のインタビューなど)
僕もかつては「なにそれ!なんかかっこよくない!?」という気持ちで真似したことがありました。しかし、何分間本棚を凝視しても本が光ることはなく、おそらく書店員の方からは白い目で見られていたことでしょう。
この天才たちの行動を安易に真似することには危険が伴います。この感覚派の行動は、ある程度の読書経験が伴ってこそ成り立っています。
読書初心者の方は特に、まずは興味のある内容の本を選ぶことで途中での挫折を防げたり、最後まで読める確率を上げられたりするでしょう。
そこでおすすめなのが、本屋で立ち読みをしてあらすじやまえがきの面白い本を選ぶことです。僕の経験上、まえがきがつまらない本で内容が面白いというものはありませんでした。
まずは、自分が必要としていることを認識し、そのジャンルの作品を何冊かチョイスして、まえがきが最も面白い作品を選ぶことで、失敗の確率を限りなく減らせます。
③読むスピードは気にしない
速読についての質問がよくDMに来ます。
「文学男子さんはどうしてそんな短期間に読書ができるんですか?」
「早く読むことを意識しすぎて内容が全く入ってきません」
結論からいうと、読むスピードはどんなにゆっくりでも構いません。読書で大切なのは、いかに早く多くの本を読むかではなく、1冊の本をじっくりと噛み砕いてその内容を自分自身に落とし込むことです。
自分が読みたい本を、好きなスピードで、好きなだけ読んでいけばいいんです。
そんな僕も以前まではいかに速く、たくさんの作品を読むかを考えていました。話題作が出たらとにかく早く読み、悦に浸っていました。
しかし、感想を共有する頃にはもう内容の70%以上を忘れていて、小学生レベルの浅い感想しか話せず、書けず。それはもう恥ずかしい思いをしました。しかも何度も。
たとえ時間がかかったとしても本の内容を理解し、自分に照らし合わせた自分なりの感想を持っている人の方が魅力的に映ります。
見栄を張らず、自分のペースで鼻歌を歌いながらくらいの気軽さで読書することが大切です。そして、何度も繰り返しているうちに読書スピードは自然と上がってきます。
④読んでみて「自分に合わない」と思ったら思い切って読むのをやめる
その瞬間は突如訪れます。
「あれ、なんか内容が頭に入ってこないぞ?」
「読んでて楽しくないな」
これ、読書をする方の誰しも経験があると思います。
フォロワーの方からも、
「気持ちが乗らない本の場合はどうしてますか?無理して最後まで読む?それとも早々に読むのをやめますか?」といった質問が寄せられます。
「修行だと思って最後までとにかく読め!」などの精神論的意見もよく見られますが、僕は気持ちが乗らない本の対処法として、思い切って読むのを途中でやめることを推奨しています。
本は読んでるときの気分や感情に左右されるので、「そのとき」が来るまで一旦寝かせましょう。
読書は筋トレと同じで、読めば読むほど読書筋がついていきます。ある程度読書をし続けていると、以前読んだときには全く内容が入ってこなかった作品がスラスラ読めるようになることも。これも読書の醍醐味のひとつです。
いつでもどこでも読書をしなきゃいけないわけじゃなく、また読みたくなったら読めばいいんです。休みたいときは休んで、合わないと思ったら距離を置いて。また読む気が起きたら読めばいいんです。読書も人間関係と同じで距離感やタイミングが重要です。
⑤自分に引きつけて考える
「これは自分の場合の何に当たるだろう?」
「自分だったらどうするだろう?」
など、本を読んでいると必ず自分の人生と照らし合わせられる、何かしらの繋がりに出会えるはずです。それを放置して読み進めるとどこではっとしたのか、なぜはっとしたのかなど、すぐに忘れてしまいます。
なので、はっとした文章をメモしたり付箋を貼りながら読み進めることをおすすめします。そうすることで、それを手がかりに後からまた思考を深めることができます。
また、感情を意識的に動かしながら、頭と同時に心でも読書することが重要です。
感情が動かされた文章と出会ったら、その感情を表す顔文字のようなマークをつけておくのもよいでしょう。
⑥今読んでいる本の話を会った人にする
自分が心の底から面白いと思ったり、感動したりした本は人にその感想を共有してみてください。
その際、頑張って無理に正確に伝えようとするのではなく、自分の感情をありのままに伝えることが重要です。
そうすることで主に2つのメリットがあります。
まずひとつ目が人に感想を共有することによって、あなたの頭が整理されて本で得られた知識や心動かされた瞬間をより強固にすることができます。感想が不器用な物でも全く問題ありません。自分の気持ちや意見を明確にすることが大切です。
次にふたつ目は、あなたの話に興味を示す読書好きの人たちが周りに集まってきて、読書好きのコミュニティーを自然に作ることができます。
そこで僕がおすすめするのは、SNSで読書アカウントを作り感想を発信することです。
僕自身、以前は周りに読書好きがほとんどおらず「読書はひとりで楽しむもの」だと勘違いしていました。しかし、Instagramで読書アカウントを始めたことで僕の知らない本好きの世界が広がっていることに気づけました。
読書アカウント界隈では、日々名作から最新作まで十人十色の感想が共有され続けています。ひとつの作品でも自分の感想とはまったく違った感想があったりして、読書の幅が一気に広がっていきます。
読書アカウントの方は、自分とは違う感想を受け入れることにも寛容で、おそらく最も平和なコミュニティのひとつでしょう。
「感想を書くのが苦手」などは気にせず、まずは読書アカウントを作ってみてください。
そしてぜひ、僕とも感想を共有しましょう。
⑦通勤・帰宅途中の読書を習慣にする
仕事をしていると本を読む時間って本当になくないですか?(ダジャレじゃないです)
早朝。冷水を浴びて眠たい目を無理やり開きながら、昨日の疲れを抱えながら本を読む。
夕方。1日の疲れがマックスになりながら、思考の8割が食べ物のことになるくらいの空腹に耐えながら本を読む。
これって常人に成せる技ではないですよね。
以前読んだ本にこんなことが書かれていました。
「通勤時間を片道1時間とすると月に48時間、つまり1年のうち約1ヶ月は電車に乗っていることになる。」
いや恐ろしい…1年間の12分の1は電車の中で過ごしているって…
じゃあこの際、その1ヶ月間を読書に当てちゃいませんか?
もちろん、そう上手くはいかないのも分かります。YouTubeでドッキリ動画を見ていたら。Instagramで可愛い猫の動画を見ていたら。
通勤時間って本当にあっという間で、しかも極力頭は使いたくないですよね。満員電車でストレスも溜まってるし。
そこで僕がおすすめするのは「聴く読書」です。
文字通り、聴きながら読書ができるという優れもの。もちろん、紙の本には劣ります。(聴く読書派の方はすみません)
ですが、満員電車で座れなくても、頭や目をあまり使いたくなくても読書ができるので、まさに通勤・帰宅中に最適な読書方法です。
⑧読書はアウトプットが9割
いきなりベストセラー本のような見出しですが、これはあながち間違っていません。
本を読んだらその感想を書いてみましょう。
上手く書く必要はありません。長く書く必要もありません。
ただ自分が思ったことを自分の思ったままに書くんです。
それが100文字でも1万文字でも構いません。
もし、何も書くことが見つからないなら、「何も書くことが見つからなかった」でもいいので、まずは書き始めてみてください。ゆっくり書くことに慣れていけば、徐々に書くことが楽しくなっていくはずです。
僕も小学生の時などは読書感想文が大の苦手でした。20×20の作文用紙をどれだけ楽に埋めれるかに全力を注いでいました。
だけど、大人になってから本の感想を少しずつ書いていたことで、読むよりも書く方が好きなのでは?というくらい書くことが好きになりました。
読むのも楽しめて、その後に書くのも楽しめる。読書が2倍楽しめるようになります。
⑨気になった内容や心に残った言葉をメモしておく
本を読んで気になったところがあったらそれをメモする。たったこれだけで読書の質が何倍にも上がります。加えて、浮かんだ疑問や思いついたアイデアなども補足としてメモしておくと、なおよいでしょう。
この読書法をすると、たしかに普通に読書をする倍くらいの時間がかかってしまいます。
しかし、読書時間が長くなった分以上に得られるものが多くなります。
また、内容を忘れて何度も読み直すことがなくなるので、結果として有意義な読書時間となることが多いです。
僕は、小説の場合は「心に残った言葉」と「心動かされた場面に対する感情」ビジネス書の場合は、「日常で活かせそうな内容」と「自分に当てはめた行動例」をメモしています。
先ほど読書はアウトプットが9割と書きましたが、メモをしておくことでアウトプットの質もかなり上がります。
しかし、通勤時間などに読書をしている方の場合、メモ帳を用意するのはなかなか手間がかかると思います。そこで、スマホのメモ機能に箇条書きでメモすることをおすすめします。
本の言葉をそのまま書き写すだけでも効果を実感できるので、ぜひ試してみてください。
⑩本の内容は忘れてもいい
もし今みなさんが、「今まで読んできた本の内容を説明してください」と言われたらどうでしょう?本の内容を説明できますか?
(僕には無理です)
また、色々な人に今まで読んでよかった本の内容を聞いてみても、たいてい「内容はほとんど忘れてしまった」という返事がきます。
だけどそれでいいんです。
人間はもともと大切なこと以外、忘れてしまう特徴があります。
僕なんて20代にして既に、昨日の夕飯すら忘れてしまうこともあります。(それはさすがにやばい)
それでも、せっかく読書するからには少しでも多くの知識や心動かされた感動を覚えておきたいですよね。そこでおすすめなのが「20%読書法です」
20%読書法とは、全体の20%だけでいいと割り切り、それ以外の部分は思い切って忘れてもいい前提で読み進める読書法です。
なかなか最後まで本を読むことができない人、あるいは積読本が溜まってしまう人の特徴として、一字一句、最初から最後まで完璧に本を読んで覚えようとしていることがあげられます。
読書を暗記科目のように錯覚し、嫌いになってしまったら元も子もないです。
具体的には、自分が重要だなと思った箇所や心動かされた場面に付箋などを貼っておき、後で振り返れるようにして、それ以外の所は流し読みすることをおすすめします。
最初のうちは、全ての文章が大事なように思えます。ラインマーカーだらけの教科書みたいなことになるかもしれません。だけどそれでいいんです。
徐々に、大事な部分とここは流し読みでもいいなという部分が見分けられるようになっていきます。
⑪小説は娯楽、ビジネス書は自己投資
読書好きの方に「どのジャンルの本が好き?」という質問をすると大抵「小説」という答えが返ってきます。小説にはストーリーがあります。自分の実体験と重ね合わせたり、思考力が鍛えられたり、ときには泣くほど心動かされることもあるでしょう。読書力や文章力、読むスピードも鍛えられます。
ただし、みなさんが読書で年収をあげたり仕事の効率をあげたりするには、ビジネス書を読むことも必要です。小説は娯楽として楽しみながら、徐々にビジネス書にも触れていきましょう。
ビジネス書にはその道で成功した人の長年をかけて培った知恵が集約されています。
もちろん、本来は成功している人に直接聞くのがベストですが、なかなかそのような人に会う機会はないでしょう。セミナーやオンラインサロン、コーチングという手もありますが、ぶっちゃけまあ、高いです。
本の場合は、1冊1500円程度でかなりの知識を吸収できます。最初のうちは知識も浅いので、15万円のコーチングよりビジネス書100冊の方が最善の方法のように思えませんか?
あなたが小説家やエッセイストなどを目指しているわけではないなら、小説は娯楽として捉えるべきです。そのほうがむしろ肩の力が抜けて小説の良さを最大限に引き出せるでしょう。
仕事に活かせる読書をしたい方は、小説だけではなく、ビジネス書を読む必要があります。
最後にみなさんへ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読書を楽しんでくれる人がひとりでも増えたら嬉しい。そんな思いで今回、この記事を書くことに決めました。(熱意が溢れてかなり長くなってしまいました、、)
ここまで読んでくれたあなたはきっと読書が好きだと思います。
しかし、ある日読むのが億劫になったり読書を嫌いになったりするタイミングが必ず訪れるでしょう。そんな時に今回の内容を思い出して、「それでもいいんだ。また好きになれる時は絶対訪れる」と気楽に考えていただけたら嬉しいです。
「一冊の本が人生を変える」
胡散臭い言葉のように思えますがこれは事実です。
既にそんな作品に出会っている方も、これから出会おうとしてる方も、まずはとにかく読書を続けることが重要です。
いつかあなたにも「人生を変える本」と出会う瞬間の喜びを味わっていただきたい。そして、必ずその瞬間は訪れる。
みなさんがこれからも読書を楽しみ、素敵な作品に出会えることを願っています。そして、Instagramの発信にて僕がその手助けをできるよう、これからも頑張るので、応援していただけると嬉しいです!
参考文献(順不同・敬称略):
・『本を読めなくなった人のための読書論』 若松英輔
・『「本の読み方」で人生が思い通りになる読書革命』 金川顕教
・『当たり前のことなのに上位3%しかやっていない 年収を上げる読書術』 大岩俊之
・『本は読んだらすぐアウトプットする!「書く」「話す」「伝える」力がいっきにつく55の読書の技法』 齋藤孝
・『再読だけが創造的な読書術である』 永田希
・『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 三宅夏帆
・『知識を操る超読書術』 メンタリストDAIGO
・『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。20代で身につけたい本の読み方80』 千田琢哉
・『読書する人だけがたどり着ける場所』 齋藤孝
・『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』 西岡壱誠
・『エッセイストのように生きる』 松浦弥太郎