自己啓発本を読んでも人生が変わらない理由と読むコツを解説【100冊読んだ気づき】

読書

僕は就活の時期、いわゆる自分迷子でした。

やりたいことも見つからず、とりあえず周りが始めてるからエントリーシートを書いたり面接を受けたりする日々。

そんな時期の僕の心の拠り所だったのが自己啓発本。

貪るように読みまくり、気づいた頃には100冊以上読んでいたと思います。

世間一般的に「意識高い系が読む本」「意味がない」などと言われることも多い自己啓発本は、はたして人生において役立つのでしょうか?

この記事を読んでいるあなたも将来に不安を抱えていたり、今の仕事に満足できていなかったりするかもしれません。

そんなあなたに向けて僕の実体験を踏まえながら、自己啓発本との正しい向き合い方について解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

結論 自己啓発本だけで人生は変わらない

変わる大きなきっかけにはなりますが、行動することが一番大切です。

確かに、読み終わった後「なんでもできそうな気がする」とモチベーションが上がりますが、あくまで人生を変える手段のひとつ。

行動しなければ意味はありません。

エビングハウスという学者が行った実験では、一度覚えた内容も1時間後には56%忘れ、1日後に74%忘れてしまうという結果が出ています。

読んだ後すぐに行動を起こすのはなかなか難しいので、これが「自己啓発を読んでも人生が変わらない」と言われる理由のひとつでしょう。

自己啓発本を読んでも人生が変わらないと言われる理由

なぜ自己啓発本を読んでも人生は変わらないと言われているのでしょうか。

この章では、考えられる主な理由を3つ解説します。

知識をいくら積み重ねても自分の本質的なレベルアップには繋がらないから

自己啓発本を読むと、今まで自分の知らなかったことが知れ、自分の中に知識が蓄積されます。

お金の稼ぎ方や魅力的な人の特徴、人生の変え方など。

それによって、賢くなり人間としてのレベルが上がったような感覚に陥ります。

しかし、知識を得たからといって人生が変わるわけではありません。

知識欲が満たされる快感を得られますが、実生活で活かせていると実感できるのは内容の1割いけばよい方でしょう。

本の知識<生身の実体験だから

自己啓発本の知識はあくまで他人の知識の集約です。

正しそうなことが書いてあるからといって、それが必ずしも自分に当てはまるとは限りません。

人生において自分の身になっているのは、自分自身が経験した失敗や成功体験から得られた知識です。

ここでひとつの例を紹介します。

起業をしようと考えている2人の人物がいます。

1人は起業に関する本を100冊以上読み、いくつものビジネスプランを考えています。

しかし、どのビジネスプランも実践できていません。

もう1人はある程度ビジネスについて勉強し、思い切って起業しました。

最初は失敗を伴いますが、どんどん知識と経験を吸収していきます。

はたして、どちらが起業家として成功するでしょうか?

答えは一目瞭然です。

考えているだけなら失敗するリスクはゼロですが、行動すれば失敗のリスクは確実に高くなります。

しかし、失敗という痛みを伴ってこそ次に活かせるのです。

自己啓発本を読むと知識が増えて賢くはなりますが、それを実際に活かせるかどうかは自分の行動次第です。

自己啓発本で得られる知識は、自分で失敗を恐れず行動して得た経験には敵いません。

どの自己啓発本も結論は大体同じだから

  1. 目標を持ちましょう
  2. 行動を起こしましょう
  3. 継続しましょう

自己啓発本に書かれている内容の元を辿ると、大体この3つに落ち着く傾向があります。

どれも人生において大切なことですが、既に目標があり、行動が取れていて継続できていれば必要ない場合が多いでしょう。

どんどん実体験を積むフェイズに入ったほうが効率的です。

モチベーションを上げるための手段として活用するのはよいですが、読むことが目的になってはいけません。

自己啓発本の効果的な活用方法

自己啓発本はうまく活用すれば人生を変えるきっかけになり得ます。

この章では自己啓発本の効果的な活用方法を解説します。

精神を学ぶツールとして利用する

考え方の幅を広げたり、成功者のマインドを身につけるツールとしてはコスパ最強です。

物事をどう捉えるか次第で人生は変わります。(悲観的なことも)

このことを表している「コップの水理論」というものがあります。

コップの水理論とは、もともとは経営学者のドラッガーが説いた経営理論のひとつです。

コップに半分の水が入っているという事実に対して、「半分しかない」というネガティブな視点が「まだ半分もある」というポジティブな視点に変わるとイノベーションが生まれるという理論。

自己啓発本の作者や登場人物は基本的にポジティブ思考です。

悲観的なマインド→どんなこともとりあえずやってみようマインドへと切り替える参考になる場合もあります。

周りにメンターがいない場合は、自己啓発本に頼るのもひとつの手です。

人生に迷ったときに読む

大前提、自己啓発本の知識よりも実体験のほうが価値が高いです。

行動経験をまずは第一優先にして、つまずいた時点でそのジャンルに関する自己啓発本を頼りましょう。

目標に対して実際に行動できている場合、自己啓発本の内容をすぐに実践しやすいので価値を最大化できるでしょう。

全部読まなくてもいい(場合によっては本要約チャンネルでも)

自己啓発本は、あくまで行動を促すための原動力として活用するのがベストです。

今の自分に必要のない知識を吸収しても、時間の無駄になる可能性があります。

そこで、目次を見て今の自分に必要な章だけを厳選して読むのもひとつの手です。

何冊も読んでいく過程で、ビビッときた作品と出会ったらその1冊を繰り返し読みましょう。

100冊以上読んだ中から厳選したおすすめ自己啓発本3選

100冊読んだ僕が厳選した3冊を紹介します。

正直これさえ読めば他の自己啓発本はいらないのでは?という作品を選んだのでぜひ参考にしてください。

Think clearly

「思考の道具箱」と書かれている通り、考え方の基本を学べる作品です。

より良い人生を送るための学術的根拠に基づいた52の思考法が収められています。

この作品の中の思考法のひとつとして、質のよい小説を読むことが推奨されています。

小説オタクの僕からしても、登場人物に感情移入することで相手の立場に立って物事を考える力が身につくのでおすすめです。

自由人の脳みそ

この作品の作者、高橋歩さんはとにかく行動力の塊です。

  • テレビCMでカウボーイを見た瞬間に直感でテキサスに行ってカウボーイと話してみる
  • バーテンダーが主人公の映画を観てすぐにバーテンダーの元で修行を始めバーをオープンする
  • 自伝を出すために無一文・未経験で出版社を設立

このほかにも行動力と生命力を感じさせてくれるエピソードが多々。

そんな高橋歩さんの思考法がまとめられている1冊です。

「やりたいこと」と「お金」の問題や「成功」と「幸せ」についてなど、誰しもが抱える悩みへの対処法も書かれており、人生に迷ったときの行動指針になってくれます。

人を動かす

自己啓発本の原点にして頂点はこちら。

かなり昔の作品ですが、今でも企業入社時の課題図書になるほど人間関係の核心をついた本であり、人間関係の悩みはこの1冊で解決するといっても過言ではありません。

具体的な内容としては、偉人たちのエピソードが書かれており、いかにしてその偉人が成功をおさめてきたかの行動パターンを学べます。

この作品は人生の指針の具体例の宝庫であり、自分に置き換えてすぐに日常生活で実践できます。

自己啓発本を読んでもなかなか行動に移せない方に、特におすすめです。

まとめ

自己啓発本を読むだけでは人生は変わりません。

しかし、変わる大きなきっかけにはなります。

自己啓発本はあくまで、行動の原動力としてのモチベーターとして活かすことが大切です。

これまでに何冊も読んできたけど人生が変わらなかったという方は、自己啓発本との向き合い方を変えて、生身の実体験を重視しましょう。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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